スナモグリ


上記のスナモグリは逗子の海水浴場の外れで採集したものです。潮が引いた時に石をどけたら潜んでいました。体長3〜4センチで、砂の中に穴を掘ってもぐり込みます。
どういうわけか大きなはさみは右側だけです。
 その真っ白なはさみでブルトーザーのように穴の中から砂を押し出します。
背中に太い赤すじがあり、頭は白っぽく、左下の写真で分るように二つの微細な黒点が目玉で、可愛い顔をしています。
チョコチョコとした動作を見ていると思わず吹き出したくなります。鑑賞用には結構、楽しめます。

 インターネットで検索したところ、普通のものは樺色、薄いベージュ・真っ白等のものが多いようです。産卵期になるとこのような赤色になるそうです。
 ここの写真にあるような真っ赤ものは少なく、Dive Team Esに見事なスナモグリが見られました。

 以前に、シャコと書き、その後の調べでは、ニホンスナモグリと思い込んでいました。
ところが、スナモグリを研究されている方からご指摘があり、はさみの形態からスナモグリであろうと教えて頂きました。日本産スナモグリ類はNihonotrypaea harmandi(ハルマンスナモグリ)、N. japonica(ニホンスナモグリ)、N. petalura(スナモグリ)、の 3 種類があるそうです。
 また、この写真にもあるように不思議と右側だけが巨大なはさみを持っていますが、この点について伺ったところ、基本的には、左右どちらかのはさみが巨大です。スナモグリ類では必ず右(あるいは左)ということはないそうです。
この場をかりてお礼申し上げます。

 また、釣りの餌としても使われ、別名ボケとも云われます。クロダイ、キビレ、セイゴ、カレイを釣るのによいとの事です。
 私のホームページを見た方が、スナモグリは釣具屋では高価(1匹40円以上)なので養殖できないかと相談を受けました。
しかし、海水魚の飼育は非常に手間が掛かり、それに時間をとられると釣りに行く時間がなくなってしまうから、無理でしょうとお答えしました。養殖したとしても、ふ化後の幼少期の餌が大変でしょう。
また、長く飼っていると愛情がわき、とても釣針で刺すことは出来なくなるでしょう。

 三番瀬研究所の「三番瀬の生き物たち」にニホンスナモグリが載っています。
 その他、須磨海浜水族館の「サタデースクール」の中の「こんな生物がいたよ」にもニホンスナモグリが載っています。

NHKの放送を見ていて初めて知りました。
片側に大きなはさみを持っているのが特徴で、えらで一日中砂を掘り続けます。月に二回も産卵します。
スナモグリは巣の中から頻繁に砂を掘り出すので、貝の子供が下敷きになって窒息死させられてしまうそうです。最近、有明海で異常繁殖したために他の生物が少なくなり、 干潟の生態系が変わってきたそうです。
 いづれにしても、なにげなく掬ってきた、初めは得体の知れない生き物が、干潟の生態系などの研究で注目され、また釣りの餌として常用されていることを知った時は驚きでした。
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