骨縁下のカリエス歯(#25)の挺出

初診時#25と#26の金属冠下縁にカリエスを触知した(左図鏡像)。冠を除去するとカリエスは歯肉縁下まで拡大していた。(右図)


左は、初診時のX線像。中は、冠除去後のX線像、#25のカリエスは、骨縁下に達していた。
歯内療法後、#25をMTMにより挺出させることにした。
#26にテンポラリークラウンを作り、少量の瞬間接着剤で頬面管を仮着する。右図


石膏模型上で頬面管のベースを歯牙の頬面の豊隆に合わせる。左図
頬面管の位置は、頬側と咬合面から見て決定し、即重レジンで接着する。


#25の牽引に必要なフックは1mmのワイヤーを?状に左図下のように曲げる。フックの脚部にアンダーカットを付けるためにワイヤーニッパーで軽く挟んで2〜3の筋をいれる。#25に1mmのドリル(左図上)で孔をあけ、支台築造レジンでフックを固定した。
歯牙移動のためのワイヤーは016"X016"エルジロイワイヤーを用いた。牽引部はコの字型に曲げ、トルキングプライヤーで水平面より45゜上方にトルクをいれた。右図


左図は#25にフックが設置され、ワイヤーを結紮する前の状態で、トルクの曲げられたワイヤーとフックの間には距離がある。右図はワイヤーとフックを結紮して活性化したところである。


左図は移動前、右図は挺出後の状態。


左図は、移動後の咬合面から見たもので舌側の辺縁が歯肉縁上に現れてきた。


左図は保定のためストレートワイヤーを挿入した。
右図は、保定中を咬合面からみたところ。


左図は、保定後歯冠修復した状態を示す。右図は術後のX線像。


Dental へ戻る